专利摘要:
EUV放射用の格子は複数の反射線を含む。各反射線は、複数の第1反射点および互いの間に配置される複数の第2の反射点を含む。第1反射点および第2反射点は、180±10度(mod 360度)の相互位相差でEUV放射を反射するように構成される。 A
公开号:JP2011510480A
申请号:JP2010539337
申请日:2008-12-19
公开日:2011-03-31
发明作者:ウェーレンス,マルティン,ヘラルド,ドミニク;クリュイツィンガ,ボルヘルト;デイビッド ニカーク,マイケル;フェーンストラ,コルネリス,フリッツ
申请人:エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ.;
IPC主号:H01L21-027
专利说明:

[0001] [0001] 本発明は、EUV放射用の格子、その格子を製造する方法、および、例えばその格子を含むリソグラフィ装置用の波面測定システムに関する。]
背景技術

[0002] [0002]リソグラフィは、基板の表面上にフィーチャを作成するように用いられるプロセスである。このような基板には、フラットパネルディスプレイ、回路基板、様々な集積回路(IC)等の製造に用いられるような基板が含まれる。このような適用によく用いられる基板は、半導体ウェーハである。当業者であれば、本明細書における記載は、他のタイプの基板にも適用されることは認識するであろう。このような場合、パターニング構造がICの個々の層に対応する回路パターンを生成してよく、このパターンが、放射感応性材料(例えばレジスト)の層により被覆された基板(例えばシリコンウェーハ)上のターゲット部分(例えば1つ以上のダイを含む)上に結像可能である。一般に、単一のウェーハが、一度につき1つのターゲット部分で、投影システムによって連続的に照射される隣接するターゲット部分のネットワーク全体を含む。マスクテーブル上のマスクによるパターニングを採用する現行の装置では、2つの異なるタイプのマシンを区別することができる。1つのタイプのリソグラフィ投影装置では、各ターゲット部分は、マスクパターン全体を一度にターゲット部分に露光することにより照射される。このような装置は一般にウェーハステッパと呼ばれる。一般にステップアンドスキャン装置と呼ばれる別の装置では、各ターゲット部分は、所与の基準方向(「スキャン」方向)においてマスクパターンを投影ビーム下で漸進的にスキャンすると同時に、この方向に平行または逆平行に基板テーブルを同期的にスキャンすることにより照射される。通常、投影システムは、拡大係数M(M<1)を有するので、基板テーブルがスキャンされる速度Vは、係数Mにマスクテーブルがスキャンされる速度を掛けたものになる。ここに記載されたようなリソグラフィデバイスの詳細は、例えば米国特許第6,046,792号から入手できる。この文献はその全体を本明細書に参考として組み込むものとする。]
[0003] [0003]リソグラフィ投影装置を用いる製造プロセスでは、(例えばマスク内の)パターンが、放射感応性材料(例えばレジスト)の層によって少なくとも部分的に覆われた基板上に結像される。この結像ステップの前に、基板には、プライミング、レジスト被覆、およびソフトベークといった様々な処置が施されうる。露光後、基板は、ポストベーク(PEB)、現像、ハードベーク、および結像されたフィーチャの測定/検査といった他の処置が施されうる。この一連の処置は、例えばICであるデバイスの個々の層をパターニングするための基礎として用いる。このようなパターン付き層は、次に、エッチング、イオン注入(ドーピング)、メタライゼーション、酸化、化学機械的研磨等といった様々なプロセスを経てよく、これらのプロセスはすべて個々の層を完成させるためのものである。幾つかの層が望まれる場合、これらの処置全体またはこれらの処置の変形が、新しい層毎に繰り返されるべきである。最終的には、基板(ウェーハ)上にはデバイスのアレイが存在することになる。これらのデバイスは、次に、ダイシングまたはソーイングといった技術によって互いから切り離され、そこから、個々のデバイスは、キャリア上に取り付けられたり、ピンに接続されたりすることが可能である。これらのプロセスの詳細は、ピーター・ヴァン・ザント(Peter van Zant)による書籍「MicrochipFabrication: A Practical Guide to Semiconductor Processing」(第3版、マグローヒル(McGraw Hill)出版社、1997年、ISBN0−07−067250−4)から入手できる。この書籍はその全体を本明細書に参考として組み込むものとする。]
[0004] [0004] 便宜上、本明細書では、投影システムを「レンズ」と呼ぶことがある。しかし、この用語は、屈折型光学部品、反射型光学部品、および反射屈折型システムを含む様々なタイプの投影システムを包含しているものと広く解釈されるべきである。放射システムも、投影放射ビームを誘導、整形、または制御するために、これらの設計型のいずれかに応じて動作するコンポーネントを含んでよく、このようなコンポーネントも、以下、集合的にまたは単独で「レンズ」と呼ぶことがある。投影ビームが横切る第1要素に対する、投影ビームが横切る第2要素の位置は、簡単にするために、以下、第1要素の「下流」または「上流」にあると示しうる。この文脈において、表現「下流」とは、第1要素から第2要素への移動は、投影ビームの伝播方向に沿っての移動であることを示す。同様に、「上流」とは、第1要素から第2要素への移動は、投影ビームの伝播方向とは反対方向の移動であることを示す。さらに、リソグラフィ装置は、2つ以上の基板テーブル(および/または2つ以上のマスクテーブル)を有するタイプであってよい。このような「マルチステージ」デバイスでは、追加のテーブルを並列して使うことができ、すなわち、予備工程を1つ以上のテーブル上で実行しつつ、1つ以上の別のテーブルを露光用に用いることができる。デュアルステージリソグラフィ装置は、例えば米国特許第5,969,441号および国際特許出願公報WO98/40791に記載される。これらの文献は、その全体を本明細書に参考として組み込むものとする。]
[0005] [0005] 数が増え続けている電子コンポーネントを1つのICに集積することが望まれている。これを実現するためには、コンポーネントのサイズを減少し、したがって、投影システムの解像度を増加して、ますます小さくなってきている細部すなわちライン幅が基板のターゲット部分上に投影可能となることが望ましい。投影システムに関しては、このことは、投影システムと、投影システム内で用いられるレンズ要素は、非常に厳しい品質要件を満たさなくてはならないことを意味する。レンズ要素と投影システムの製造の際に細心の注意が払われているのにも関わらず、レンズ要素および投影システムは共に依然として、投影システムによって基板のターゲット部分上に投影されるイメージフィールドに亘る変位、デフォーカス、非点収差、コマ収差、および球面収差といった波面収差の影響を受けることがある。これらの収差は、イメージフィールド全体に生じる結像ライン幅の変動の原因となる。イメージフィールド内の様々な場所における結像ライン幅は一定であるべきである。ライン幅変動が大きい場合、そのイメージフィールドがその上に投影される基板は、基板の品質検査時に不良品として判定されてしまうことがある。位相シフトマスクまたはオフアクシス照明といった技術を用いると、結像ライン幅への波面収差の影響はさらに大きくなってしまうことがある。]
[0006] [0006]レンズ要素を製造する際に、レンズ要素の波面収差を測定し、その測定結果を用いてこの要素における収差を調整するか、または、さらには品質が十分ではない場合にはこの要素を不良品と判定することが有利でありうる。レンズ要素を組み立てて投影システムを形成した際にも、この投影システムの波面収差を再び測定することが望ましい。投影システムの波面収差を最小限とするために、これらの測定値を用いて投影システム内の特定のレンズ要素の位置を調節することができる。]
[0007] [0007]投影システムがリソグラフィ投影装置内に組み込まれた後にも、波面収差を再び測定してよい。さらには、波面収差は、例えばレンズ材料の劣化またはレンズ材料の局所加熱によるレンズ加熱効果によって、投影システム内で経時的に変化するので、装置が動作する間の特定の時点で収差を測定して、特定の可動レンズ要素を適宜調節して波面収差を最小限にすることが望ましい。レンズ加熱効果は短い時間尺度で生じうるので、波面収差を頻繁に測定することが望ましい。]
[0008] [0008] その全体を本明細書に参考として組み込む米国特許出願公開第2002/0145717号には、リソグラフィ装置において、格子、ピンホール、および、CCDディテクタといったディテクタを用いる波面測定方法が記載される。ディテクタは、ピンホールの下流に位置する検出面と実質的に一致するディテクタ面を有してよく、このピンホールは、投影ビームの電界振幅の空間分布が、実質的に、ピンホール面内の投影ビームの電界振幅の空間分布のフーリエ変換である位置にある。リソグラフィ投影装置内に組み込まれたこの測定システムを用いると、投影システムの波面収差をその場で測定することができる。]
[0009] [0009]図1Aに示すように、この測定システムでは、波W1の平面波PW10である成分が、格子によって放出波WDとして回折される。格子から放出されるこの波WDは、回折された平面波PW2i[i=0、1、2、…]の和とみなすことができる。平面波PW22、PW20、およびPW21は、それぞれ、入射波PW10の+1、0、および−1の回折次数である。図1Bに概略的に示す投影システムでは、平面波PW2i[i=0、1、2、…]は、瞳面PU付近にまたは瞳面PUに集束し、その瞳面を3点においてサンプリングする。この投影システムPLの収差は、瞳面PUにおける集束した平面波PW2i[i=0、1、2、…]に与えられる位相誤差と考えることができる。これらの集束した平面波は、それぞれ、平面波PW3i[i=0、1、2、…]としてレンズを出る。図1Cに示すように、レンズ収差を表す位相誤差を測定するために、平面波PW3i[i=0、1、2、…]は、ピンホール板11におけるピンホール17における回折によって一方向に再合成される。例えば、PW400は、PW30から生じる0次の回折波であり、PW411は、PW31からの+1次の回折波であり、PW422は、PW32から生じる−1次の回折波であり、これらの一方向に再合成された波は干渉してしまう。これらの波の干渉強度は、格子の位相ステッピングと調和する。PW3i[i=0、1、2、…]から生じる回折波の他の再合成も可能である。しかし、このような再合成の干渉による強度は、格子の位相ステッピング動作の調波が高くなると変化する。このような高次の調波信号は、各CCDピクセル信号から除去することができる。] 図1A 図1B 図1C
[0010] [0010]リソグラフィによって得られる構造のサイズをさらに縮小することが望ましい。その点で、放射の波長が重要な役割を果たしうる。波長が短いほど、より多くのトランジスタをシリコンウェーハ上にエッチングすることができる。多数のトランジスタを有するシリコンウェーハは、より高性能でより高速のマイクロプロセッサをもたらしうる。短波長の光を用いた処理を可能とするために、半導体素子製造業者は、極端紫外線リソグラフィ(EUVL)として知られるリソグラフィプロセスを開発した。このプロセスでは、透明レンズがミラーによって取って代わられている。米国特許第6,867,846号には、そのようなプロセスにおける波面収差を測定するための位相シフトマスクが記載される。]
[0011] [0011]図3に概略的に示す上述の米国特許に記載される方法では、投影光学システムPOが、第1格子203のイメージを、その焦点面内に位置決めされた第2格子201に投影する。米国特許出願公開第2002/0145717号に記載される方法に類似して、第2格子は回折波を再合成する。光学システムPOにより生じる波面収差は、干渉パターンとして可視となり、この干渉パターンは、CCDカメラといった波面センサ106によって調べることができる。] 図3
[0012] [0012] 多くのEUVフォトリソグラフィシステムに頻繁に現れる特定の問題は、EUV源が均一な情報を提供せず、その代わりに、多数のファセットを有するか、または、EUV源の光学部品にフライアイレンズを使用する結果生じる、その射出瞳における熱点を有することである。このことは、投影光学部品の瞳の入力開口数における非均一な波面、または、時に、投影光学部品のアンダーフィルされた(underfilled)開口数をもたらす。これらの問題は、上述した波面センサによる波面の測定に影響を及ぼしうる。]
[0013] [0013] したがって、投影光学部品の入力開口数におけるアンダーフィリングおよび強度不均一性を排除可能であることが望ましい。したがって、位相シフトマスクは、投影光学部品POの入力開口数瞳面に到達する照明を調整するように追加的に機能する。位相シフトマスクは、放射源によって導入された空間的変動を除去し、それにより、瞳面が実質的に完全に且つ均質に照射されるようになる。]
[0014] [0014] このことは、例えば、第1格子203が、それぞれ、複数の反射点によって形成される複数の反射線を含むことで達成されうる。]
[0015] [0015] これらの反射点は、回折パターン内の回折パターンを生成する。したがって、各反射点は、焦点面から見て波面源となる。したがって、特に放射源のフライアイファセットによる強度における異常はなくなり、焦点面に放射源のきれいで均一なイメージを渡すことになる。米国特許出願公開第2002/0145717号では、反射点は、波長を多数倍した標準偏差を有するランダムな高さを有する。]
[0016] [0016] この公知の格子の1つの可能な欠点としては、高さに大きく差がありつつ所定の面内サイズを有する反射点のパターンを得ることは難しいので製造が困難でありうる点がある。]
[0017] [0017] 本発明の一態様では、EUV放射用の格子が提供される。この格子は、複数の反射線を含む。各反射線は、複数の第1反射点および互いの間に配置される複数の第2の反射点を含む。第1反射点および第2反射点は、180±10度(mod 360度)の相互位相差でEUV放射を反射するように構成される。]
[0018] [0018] 本発明の一態様では、放射源からの電磁放射をオブジェクト面に誘導してオブジェクト面を照射するように構成された結像システムと、オブジェクト面内に位置決めされた第1格子とを含む波面測定システムが提供される。この第1格子は、複数の反射線を含み、各反射線は、複数の第1反射点および互いに間に配置される複数の第2反射点を含む。第1反射点および第2反射点は、180±10度(mod 360度)の相互位相差でEUV放射を反射するように構成される。測定システムはさらに、第1格子のイメージを焦点面上に投影するように構成された投影光学システムと、焦点面における第2格子と、第2格子により生成されたフリンジパターンを受けるように構成されたディテクタとを含む。格子はオブジェクト面内に位置決めされてよい。周知の格子とは反対に、本発明の実施形態による格子は、比較的容易に製造することができる。]
[0019] [0019] 本発明の一態様では、EUV放射用の格子を製造する方法が提供される。この方法は、互いの間に広がる第1ロケーションおよび第2ロケーションを有するパターン付き基板を設けることを含む。第1ロケーションおよび第2ロケーションは、相互に異なる高さを有する。この方法はさらに、パターン付き基板にEUV放射用のブラッグリフレクタを形成する多層構造を堆積することと、多層構造にEUV吸収材料から形成される線のパターンを与えることとを含む。]
[0020] [0020] 本発明の一態様では、EUV放射用の格子を製造する方法が提供される。この方法は、基板を設けることと、基板上に第1多層構造リフレクタを設けることと、第1多層構造リフレクタ上に第1の組み合わされたキャッピング/エッチストップ層を設けることと、第1の組み合わされたキャッピング/エッチストップ層上に第2多層構造リフレクタを設けることとを含む。この方法はさらに、第2多層構造リフレクタ上に第2の組み合わされたキャッピング/エッチストップ層を設けることと、EUV吸収材料の層を与えることと、0度の位相シフトで反射する第1点と、360度を法として180度±10度の相互位相差で反射する第2点のパターンを得るために第2多層構造リフレクタを選択的にエッチングすることと、反射線のパターンを得るために吸収材料の層を選択的にエッチングすることとを含む。]
[0021] [0021] 本発明の実施形態による格子の製造は、ブラッグリフレクタがその上に堆積される基板について2つの異なる高さレベルしか用いないことで十分であるので、実質的に簡略化することができる。この2つの異なる高さレベルおよびブラッグリフレクタは、例えば、米国特許第6,392,792号に記載されるような周知の方法で適用することができる。次に、EUV吸収材料から形成される線のパターンを多層構造に形成できる。]
[0022] [0022] しかしながら、本発明による格子を製造する他の方法も適用可能である。1つのそのような方法では、第1ステップにおいて、ブラッグリフレクタが実質的に平らな基板上に堆積される。次のステップにおいて、ブラッグリフレクタの表面にパターンが付けられて第1反射点および第2反射点が形成される。このステップの後、EUV吸収材料(例えばCrまたはTaNベースの材料)の線のパターンが、パターン付き表面に与えられる。他のステップが間にあってもよく、例えばパターン付きブラッグリフレクタには、吸収線のパターンが与えられる前に、例えばRuから形成されたキャッピング層が設けられてよい。]
[0023] [0023] 線は、通常、線内に形成される反射点の幅より大きい大きさのオーダーを有する幅を有する。好適な実施形態では、線は、1μmと10μmの範囲の幅を有し、その一方で、反射点は、70nmと120nmとの間の直径を有する。線の幅と点の幅との比は、5と150の範囲でありうる。]
[0024] [0024] 驚くべきことに、インコヒーレントな放射を用いるシステムでは、180度(mod 360度)の位相差のみを導入する反射点のパターンは、回折パターンにおける0次寄与の効率のよい減少を与える。しかしながら、90度および/または270度(mod 360度)の位相差を与えうるさらなる点があってもよい。]
[0025] [0025]格子の一実施形態では、第1反射点および第2反射点は、反射線内の領域を完全に埋める。このことは、比較的高い効率という利点を有しうる。格子の光学特性は、第1点と第2点との間の正確な位相差を調整することにより修正することができる。]
[0026] [0026]格子の一実施形態では、反射線内の第1反射点および第2反射点は、吸収部分によって分けられる。このことは、回折パターンの光学特性を決定するためにより多くのパラメータが利用できるという利点を有しうる。第1点および第2点のサイズは、互いに関係なく調整しうる。第1反射点および第2反射点は、例えばチェスボードパターンといった所定のパターンに応じて互いの間で規則正しく広げられてよいが、または、不規則に、ランダムに広げられてもよい。]
図面の簡単な説明

[0027] [0027] これらのおよび他の態様を、図面を参照してより詳細に説明する。
[0028]図1Aは、光学システムにおいて波面収差を測定する測定方法を概略的に示す。
[0028]図1Bは、光学システムにおいて波面収差を測定する測定方法を概略的に示す。
[0028]図1Cは、光学システムにおいて波面収差を測定する測定方法を概略的に示す。
[0029]図2は、EUVリソグラフィシステムを概略的に示す。
[0030]図3は、EUVリソグラフィシステムにおいて波面収差を測定する測定方法を概略的に示す。
[0031]図4は、シアリング干渉計ユニットにおけるフリンジパターンの発生を示す。
[0031]図5は、シアリング干渉計ユニットにおけるフリンジパターンの発生を示す。
[0032]図6は、EUVリソグラフィシステムにおいて波面収差を測定するために用いられる配置を概略的に示す。
[0033] 図7Aは、本発明の一実施形態による格子を概略的に示す。
[0033] 図7Bは、本発明の一実施形態による格子を概略的に示す。
[0034]図8A、8Bは、本発明の一実施形態による格子を概略的に示す。
[0035]図9A−9Dは、本発明の一実施形態による格子を示す。
[0036]図10Aは、本発明の一実施形態による波面収差測定システムに用いる第1格子の一実施形態を示す。
[0037]図10Bは、本発明の一実施形態による波面収差測定システムに用いる第2格子の一実施形態を示す。
[0038]図10Cは、本発明の一実施形態による波面収差測定システムに用いる第3格子の一実施形態を示す。
[0039]図10Dは、図10Cの実施形態の詳細を示す。
[0040]図10Eは、本発明の一実施形態による波面収差測定システムに用いる第4格子の一実施形態を示す。
[0041]図10Fは、図10EにおけるFに応じた前記第4実施形態の拡大部分を示す。
[0042]図10Gは、図10FにおけるGに応じた前記第4実施形態のさらなる拡大部分を示す。
[0043]図10Hは、本発明の一実施形態による波面収差測定システムに用いる第5格子の一実施形態を示す。
[0044]図10Iは、図10HにおけるIに応じた前記第5実施形態の拡大部分を示す。
[0045]図10Jは、図10IにおけるJに応じた前記第5実施形態のさらなる拡大部分を示す。
[0046]図10Kは、本発明の一実施形態による波面収差測定システムに用いる第6格子の一実施形態を示す。
[0047]図10Lは、図10KにおけるLに応じた前記第6実施形態の拡大部分を示す。
[0048]図10Mは、図10LにおけるMに応じた前記第6実施形態のさらなる拡大部分を示す。
[0049]図10Nは、本発明の一実施形態による波面収差測定システムに用いる第7格子の一実施形態を示す。
[0050]図10Oは、図10NにおけるOに応じた前記第7実施形態の拡大部分を示す。
[0051]図10Pは、図10OにおけるPに応じた前記第7実施形態のさらなる拡大部分を示す。
[0052]図11Aは、本発明の一実施形態による格子を製造する方法における段階を示す。
[0052]図11Bは、本発明の一実施形態による格子を製造する方法における段階を示す。
[0053]図12は、別の方法で得られうる、本発明の一実施形態による第1格子を示す。
[0054]図13は、格子およびディテクタの一実施形態の断面をより詳細に示す。 [0055]図14A〜図14Cは格子の洗浄に関連する態様を示すものである。
[0056]図14Aは、第1タイプの格子における炭素堆積を示す。
[0057]図14Bは、この格子の洗浄プロセスを示す。
[0058]図14Cは、異なるタイプの格子の洗浄プロセスを示す。
[0059]図15Aは、矩形開口を有する格子を示す。
[0060]図15Bは、図15Aの詳細を示す。
[0061]図15Cは、異なる格子を示す。] 図10A 図10B 図10C 図10D 図10E 図10F 図10G 図10H 図10I 図10J
実施例

[0028] [0062] 以下の詳細な説明では、本発明の完全なる理解を与えるべく多数の具体的な詳細が記載されている。しかし、当業者には理解されるように、本発明は、これらの具体的な詳細がなくとも実施されうる。その他の場合では、周知の方法、処置、およびコンポーネントは、本発明の態様を曖昧にしないよう詳細には記載していない。本発明は、以下に、本発明の実施形態を示す添付図面を参照しながらより完全に説明する。本発明は、しかしながら、多くの様々な形態で具現化でき、また、本明細書に記載する実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、開示が十分且つ完全であり、また、当業者に本発明の範囲を十分に伝えるように提供されているものである。図面において、層および領域のサイズまたは相対サイズは、明確にするために拡大されていることがある。本発明の実施形態は、本明細書では、本発明の理想的な実施形態(および中間体構造)の概略図である断面図を参照して説明する。したがって、例えば製造技術および/または公差の結果生じる図示する形状からの変化は当然である。したがって、本発明の実施形態は、本明細書に図示する領域の特定の形状に限定されるのではなく、例えば製造の結果生じる形状偏差を含むと解釈されるべきである。]
[0029] [0063] したがって、図に示す領域は事実上概略的であり、その形状はデバイスのある領域の実際の形状を示すことを意図しておらず、また、本発明の範囲を制限することを意図していない。]
[0030] [0064] ある層が、ある層「上」にあると言及される場合、当該層はそのもう1つの層の直接上にあっても介在層が存在してもよいことは理解されよう。対照的に、ある要素が、別の層の「直接上」にあると言及される場合、介在層は存在しない。同様の番号は、全体を通して同様の要素を指す。本明細書に使用するように、用語「および/または」は、関連付けられた列挙された項目のうちの1つ以上の項目の任意のまたはあらゆる組み合わせを含む。]
[0031] [0065] 第1、第2、第3等の用語を、本明細書にて、様々な要素、コンポーネント、領域、層、および/またはセクションを説明するために使用しうるが、これらの要素、コンポーネント、領域、層、および/またはセクションは、これらの用語によって限定されるべきではないことは理解されよう。これらの用語は、1つの要素、コンポーネント、領域、層、またはセクションを別の領域、層、またはセクションから区別するために使用されるに過ぎない。したがって、以下に説明する第1の要素、コンポーネント、領域、層、またはセクションは、本発明の教示内容から逸脱することなく、第2の要素、コンポーネント、領域、層、またはセクションと呼ばれてもよい。]
[0032] [0066] 本明細書にて、「〜の真下に」、「〜の下に」、「下側の」、「〜の上方」、「上側の」等の空間的相対用語は、記載の便宜上、図面に示す1つの要素または特徴の、別の要素または特徴に対する関係を説明するために使用しうる。これらの空間的相対用語は、図示する向きに加えて、使用時または動作時におけるデバイスの様々な向きを包含することを意図している。例えば、図面に示すデバイスがひっくり返された場合、他の要素または特徴の「下に」または「真下に」と記載された要素は、今度はその他の要素または特徴の「上方」に向けられることになる。したがって、例示的な用語「下に」は、上方と下方の両方の向きを包含することができる。デバイスは、別の向きに向けられてもよく(90度回転されるかまたは他の向き)、本明細書にて使用する空間相対的な記述用語は、適宜解釈される。]
[0033] [0067] 特に定義されない限り、本明細書にて使用するあらゆる用語(技術的および科学的用語を含む)は、本発明が属する技術における当業者により一般に理解される意味と同じ意味を有しうる。また、一般に使用される辞書に定義されるような用語といった用語も、関連技術の文脈におけるそれらの用語の意味と同じ意味を有するとして解釈されるべきであり、特に明記されない限り、理想的なまたは過度に形式的に解釈されない。]
[0034] [0068]図2は、EUV源(図2には図示せず)を含む、EUVフォトリソグラフィシステム100の一部を示す。システム100は、イメージ光学部品(ミラーM4およびM3を含む)と、瞳101と、ウェーハといった基板105上に結像されるべきパターンのイメージを有する、レチクルステージ(図示せず)といったサポート上に取り付けられたレチクルといったパターニングデバイス102と、ミラーM1およびM6を含む投影光学部品104とをさらに含む。これにより、EUV放射が、ウェーハステージ(図示せず)といった基板サポート上に取り付けられた基板105上に投影される。なお、パターニングデバイス102は、通常パターニングデバイス102が透過型である、深紫外線または可視といった長波長で動作するフォトリソグラフィシステムとは異なり、EUVシステムでは反射型であることは理解されよう。] 図2
[0035] [0069]図2にさらに示すように、本発明では、波面を測定するために、センサモジュール106がウェーハステージ上に配置され、放射源モジュール103がレチクルステージ上に配置される。センサモジュール106および放射源モジュール103は、波面センサ(WFS)とも呼ばれうる。] 図2
[0036] [0070]図3は、特にフォトリソグラフィシステムに組み込み可能であることから、本発明の少なくとも1つの実施形態を適用しうる波面測定配置の図である。図3では、図2における部分と対応する部分は同じ参照番号を有する。図3に見られるように、放射源モジュール103はレチクルステージ上に配置されてよく、また、一実施形態では、2つの直交するように向けられた格子を含む。波面センサ(またはセンサモジュール106)は、ウェーハステージ上に配置され、2D格子201と、2D格子の下に位置決めされるCCDディテクタ202を含む。投影光学部品(PO)104は、例えば図2に示すように通常の露光動作中と同じような状態のままにされる。] 図2 図3
[0037] [0071] 波面は、結像が行われていないときに測定することができる。波面を測定するためには、レチクルステージが動かされて、レチクルステージ上の放射源モジュール103内の格子203のうちの1つがレチクル102自体ではなく光路内に配置するようにされる。ウェーハステージも動かされて、波面センサが、放射源モジュール格子203のイメージを受けるように位置決めされる。そうすると、2D格子201の下にあるCCDディテクタ202が送られた放射を受けて測定する。レチクルステージは、異なる回折格子を光路内に配置するように動かされることが可能であり、それにより、放射源モジュール格子203の直交する向きで波面を測定する。]
[0038] [0072]図4および図5は、基準波面およびシア波面(shear wavefronts)を生成するための、横シアリング干渉計410における瞳の使用を示す。(図2における入射瞳101も参照されたい)。図4および図5に示すように、波面410は、空間におけるある一点に集束し、その一方で一次源から放出する。点放射源402のイメージが、入射瞳101に存在する。部分的に透過するフィルム415が、入射瞳101に配置されてよい。ピンホール403が入射瞳101に位置決めされる。ピンホール403は、回折された基準球面波405を含む波面411を有する屈折波404を生成する。したがって、横シアリング干渉計410は、その波面411が干渉してフリンジ412を生成する1つ以上の見掛け放射源を生成する。] 図2 図4 図5
[0039] [0073]図6は、本発明の実施形態が適用可能である波面測定システムの別の図であって、オブジェクト面(図には符号をつけていないが、すなわち、パターニングデバイス面)内に位置決めされる放射源モジュール103と、投影光学部品104と、センサモジュール106とを示す。イメージシアリング格子201が、ウェーハステージ上に位置決めされ、多数の波面を生成し、これらは、次に、センサモジュール106内でフリンジパターンとして検出される。] 図6
[0040] [0074] 図7Aおよび図7Bは、格子702の一実施形態を示す。図7Aに示すように、2つの直交するように向けられた格子が、上述したような放射源モジュール格子といった放射源モジュール格子203を集合的に形成する。この2つの直交格子は、それぞれ、200×200μmのサイズを有する。図7Bにより詳細に示すように、反射線704は約3.2μmの幅を有し、また、複数の反射点706を含む。これらの反射点706は、第1反射点と第2反射点とを含む。第1反射点および第2反射点は、360度を法として180+/−10度の相互位相差でEUV放射を反射する。]
[0041] [0075]反射点は、図7Aおよび図7Bに示すようにランダムに散らされても、規則正しいマトリクスパターンに配置されてもよい。]
[0042] [0076] 図7Aに見られるように、放射源モジュールの格子702の線704は、「遠方から」見られた場合、上述したように実線に見える。しかし、(図7Bに示すように)「間近で」見られた場合、線は多数の反射点から形成される。材料の残りの部分は、EUV適用では、吸収材料であってよい。]
[0043] [0077]格子線は、オブジェクト面照明の使用をさらに最大限にし、ディテクタにおけるフリンジ可視性を維持し、+および−1次フリンジを除去するように2次格子線に対して直接的な関係を有するように選択される。]
[0044] [0078] 一実施形態では、上述したパラメータ(4倍(4X)の倍率に対して6.4μm、0.25出力開口数、0.0625入力開口数、13.5nmの放射源)について、反射点の直径は、約70と約120nmの間であり、また、約70nmでありうる。]
[0045] [0079] 本発明の実施形態の第1反射点および第2反射点の使用によって、単一の回折パターンが、回折パターン内の回折パターンとなることが理解されよう。したがって、各反射点が、焦点面から見て波面源となる。したがって、特に放射源のフライアイファセットによる強度における異常は消えるはずであり、それにより、焦点面に放射源のきれいで均一なイメージが渡される。格子203の反射点パターンはさらに、投影光学部品の0.0625開口数をオーバーフィルし、格子203に入射する光を最大限に利用するという利点を有しうる。さらに、オブジェクト面における照明が空間的にインコヒーレントである場合、追加の瞳ファセットまたは瞳構造が導入されない。図7Aおよび図7Bに示す反射点格子は、標準レチクルブランク上に製作することができる。点の直径は、開口数をオーバーフィルするより大きくなるよう選択され、それにより、略均一の瞳照明が与えられることが好適である。]
[0046] [0080]光子雑音が制限された元素検出信号対雑音比が2の平方根分でしか増加しないので、各点について、強度において2倍の減少が許容されうる。製造可能性の問題によってより大きい直径が望ましい場合がある。計算によって、例えば、直径44nmの点では10%の減少となり、直径66nmの点では20%の減少となり、直径112nmの点では50%の減少となることが示された。]
[0047] [0081] したがって、本発明の一実施形態における反射点格子203は、反射型EUV散乱デバイスの一例であり、このデバイスは、ここでは、大きい数の点および第1格子サイズに対して0.4%の効率を有し、また、効率を最大限にするさらなる目標を有する。効率とは、本明細書では、ランバート(Lambertian)ディフューザに比べた場合、デバイスからの反射後に所望の開口数内となる光力の一部と定義される。]
[0048] [0082]適合された反射型EUVディフラクタが、投影光学部品の入力開口数をフィル(fill)して照明サブシステムによる瞳ファセットを除去し、かつ、横格子シアリング干渉計を用いたEUV波長における光学システム収差測定のために照明を最大限に利用しうる。横格子シアリング干渉計は、レチクル面内のインコヒーレントな拡大放射源(extended source)の前に配置される格子の等価物を利用しうる。最初の2つは、ランバートディフューザよりもより好適なパターンを有するディフラクタによって入力照明が反射されることを必要としうる。適合された反射型ディフラクタは、格子の形態にされたマイクロリフレクタ回折制限された点の集合体であってよい。この集合体における個々の反射点は、50%のデューティサイクルの「格子」の「スリット」に配置され、光学部品の入力開口数を回折によってフィルする各個別の反射点のサイズおよび形状が測定される。13.5nmにおいて0.0625の開口数に対して、点の直径は、70nm(から210nm)であってよい。単一の70nmの点は、EUVILIAS測定システムにおいて約0.01の「検出可能な」EUV光子をもたらしうる。しかし、300μmの長さであり、ピッチ6.4μmの45本の線を有し、また、各線の中心軸に沿ってのみ点がある50%のデューティサイクルの「格子」は、最大で1,000の「検出可能な」光子をもたらすのに十分なスポットを収容しうる。1,000の「検出可能な」光子は、EUV ILIAS測定システムには十分以上ある。点で埋められた「格子」線は、より大きい信号を与えうる。単一の(点)線では、不十分な信号を与えうる。ランバートディフューザおよび同様の形態の規則正しい格子は、ほとんど適切でない信号を与えうる。]
[0049] [0083] 一実施形態では、反射点のパターンは、第1反射点および第2反射点の両方と異なる位相差を導入する更なる点を含んでよく、例えば、パターンは、位相シフトを導入しない第1反射点と、180度の位相シフトを導入する第2反射点と、90度の位相シフトを導入する第3反射点と、270度の位相シフトを導入する第4反射点を含んでよい。]
[0050] [0084] 図7Aおよび図7Bに示す格子の実施形態では、反射線内の第1反射点および第2反射点は、吸収部によって分けられている。このことは、回折パターンを様々に調節することができるという利点を有しうる。]
[0051] [0085]図8Aは、格子802を有するパターニングデバイスにおける線804のパターンの一実施形態を示し、図8Bは、線804内の反射点のパターンをより詳細に示す。線内では、反射点は、反射線内の領域を完全に埋めている。本実施形態は、高反射という利点を有しうる。反射線804は、EUV吸収線805と交互にされる。例示的に、パターニングデバイスは、45.12μmの長さLおよび2.82μmの幅Wを有する複数の反射線を含んでよい。図示する実施形態では、反射点は、90nmのサイズを有する正方形として形作られる。これらの正方形は、線の方向に斜めに配置される。これらの線は、センサモジュール上に結像され、一実施形態では、センサモジュールは、チェッカーボード格子(図10A)を有する。この場合、構造は斜めに一体化されるようにセンサは斜め方向(「u」または「v」)に動き、したがって、図8Aにおける線も斜め(「u」または「v」)であるべきである。一実施形態では、センサは、ひし形(図10B)を含んでよく、その場合、レチクルにおける向きは、「x」および「y」(図9Aおよび図7)である。一実施形態では、ピンホールアレイが、センサ上のチェッカーボードに取って代わられてもよい。図8Bに示すように、正方形の点のパターンは、グレーで示し、位相シフトをもたらさないかまたは公称上360度の位相シフトを導入する第1点807と、黒で示し、360度を法として約180度の位相シフトを導入する第2点808とを含む。第1点807と第2点808との位相シフトにおける差を、例えば、180度+/−10度の範囲で、選択することにより、点のパターンによってもたらされる回折パターンを適応させることができる。] 図10A 図10B 図8A 図8B 図9A
[0052] [0086] 本発明は、波面収差を測定するためのレチクルとしての使用に限定される必要はない。図9A〜図9Dは、レチクルの様々な例を示し、それぞれ、複数の第1および第2反射点からなる複数の線を含む。図9A〜図9Dに示すレチクルは、それぞれ、y、x、−xy方向、およびxy方向における位相シフトを導入するように用いられる複数の平行線を有する。図10Aおよび図10Bは、本発明の波面測定システムに使用するための2D格子201の実施形態を示す。図10Aおよび図10Bに示すように、注意深く格子のピッチが選択されたチェッカーボード格子を用いてよい。このような格子は、例えば、100ナノメートルの厚さを有し、露光波長において透過性である材料から形成される基板上に製造されてよい。例えば、13.5ナノメートルの露光波長について、そのような透過性材料の例としては、シリコンおよび窒化シリコンが挙げられる。2Dチェッカーボード回折格子201は、したがって、50%のデューティサイクルを有すると言える。1次干渉は、+および−1次を有する0次となる。放射源モジュール103からの散漫散乱の擬似ランダム性は、投影光学部品104の瞳全体の波面における空間変動を効果的に除去するはずである。図10Aおよび図10Bに見られるように、2D格子201のピッチは、垂直な正方形の長さである。] 図10A 図10B
[0053] [0087] 2D格子201はさらに、図10Aおよび図10Bに見られるように、反射(または不透明の)領域を含みうる。不透明領域は、ニッケル、クロム、または他の金属といったEUV放射(この場合、13.5nmの露光波長)を吸収する材料から形成できる。] 図10A 図10B
[0054] [0088] 一実施形態では、チェッカーボード格子のピッチは、1.6ミクロンであってよい。このピッチは、特定のシア比(shear ratio)および開口数に対して(後述するように)一次回折のための適切な角度をもたらすように注意深く選択されるべきである。一実施形態では、シア比は30分の1番目であってよいが、当業者に理解されるように、本発明の実施形態は、これらの特定の数または寸法に限定されない。一実施形態では、システムの出力開口数は0.25であってよい(および入力開口数は、4倍の倍率について、0.0625であってよい)が、実施形態は、この特定の開口数に限定されない。]
[0055] [0089] 上述したように、2D格子201のピッチは、CCDディテクタ202がフリンジ面内(すなわち、システムの焦点面より下)にあり、フリンジのパターン(インターフェログラム)または多数の重なり合う円を「見る」一実施形態では、30分の1番目のシア比を与えるよう選択されうる。シア比は、2つの円の重なりの尺度であり、ゼロのシア比とは完全なる重なりを示す。CCDディテクタ202が、0次および+ならびに−1次回折イメージのみを「見」て、+および−2次回折イメージを排除することが望ましい。このために、第2格子は50%デューティサイクルを有しうる。このことは、図10Aおよび図10Bに示すように正方形の透過領域および反射領域を有するチェッカーボード格子によって実現されうる。一実施形態では、ピンホールアレイが、図10Cにかつ図10Dにより詳細に示すように適用されてよく、また、例えば、2μmである数μmのシリコン層にエッチングされる孔のアレイとして製造されうる。このようにして、十分に透過性の孔(100%の透過率)と実質的に非透過性の背景(<1%の透過率)のアレイが得られる。図10Cに示すピンホールアレイは、100μmのサイズを有する。図10Dにより詳細に示すように、アレイには、1.13μmの直径を有し、x軸に対して45度の角度で向けられた1.41μmの周期を有する規則正しいグリッドに配置されたピンホールが設けられる。] 図10A 図10B 図10C 図10D
[0056] [0090] 第1格子103は、不所望の次数の排除を支援するよう構成されうる。透過領域および反射領域のどちらかのパターンが用いられるにしても、2D格子を形成する規則正しいパターンがあるべきである。正方形に加えて、例えば円形反射領域または円形透過領域等の他の形状も、規則正しいパターンである限り可能である。]
[0057] [0091]センサモジュール106と放射源モジュール103との間の公差に関する問題の一部は、最初にセンサモジュール106の2D格子201を製作し、その正確な寸法を測定し、次に、放射源モジュール格子103を適宜製作することによって解決されうる。4倍の倍率のシステムでは、放射源モジュール103の直線格子のピッチは、センサモジュール106の2D格子201のピッチの正確に4倍であってよい。したがって、2D格子201の1.6ミクロンピッチでは、放射源モジュール格子203のピッチは6.4ミクロンであってよい。しかし、2D格子201が、1.6の公称値から例えば10%の偏差を有すると測定される場合、放射源モジュール格子203を、測定されたチェッカーボード格子ピッチの4倍のピッチを有するように適宜製造することができる。このことは、両セットの格子の製造において非常に高い精度を同時に必要とすることが低くなりうる。]
[0058] [0092] 一実施形態では、2D格子201は、適切なピッチを有する2つの直線格子が互いの上に基本的に配置される交差格子であってよく、各格子は、適切な合成斜めピッチがもたらされるように適切なピッチ寸法を有する。しかし、チェッカーボード格子がより良好な結果を与えうると考えられている。]
[0059] [0093] 一実施形態では、2つの別個の直線格子の代わりにチェッカーボード格子または交差格子を放射源モジュール103に用いることができるが、放射源モジュール103に2D格子を用いると、ディテクタ読出しと、フリンジパターンを解釈するために用いられる分析計算を複雑化してしまうことがある。]
[0060] [0094] 上述の議論は、主に、反射型の光学要素が通常使用される(例えば、放射源モジュール格子203、投影光学部品104、および結像光学部品)EUVフォトリソグラフィシステムに関するものであるが、本発明の実施形態は、必要に応じて反射型コンポーネントの代わりに適切な透過型/屈折型コンポーネントが用いられるフォトリソグラフィシステムに用いられる他の波長にも同等に適用可能である。]
[0061] [0095]図10E〜図10Pは、上述した観察を考慮に入れた、本発明によるリソグラフィ装置に使用するための格子の幾つかのさらなる非限定例を示す。] 図10E 図10F 図10H 図10I 図10J 図10K 図10L 図10N 図10O 図11A
[0062] [0096]図10Eは、100μmの辺を有する第1正方形格子を示す。Fと示す点線で示す正方形による第1正方形格子の拡大部分を図10Fに示す。この格子は、両方向に1.41μmのピッチを有する矩形グリッドに配置された複数の円形ピンホールを含む。ピンホールは、図10Fに点線で示す矩形Gによる拡大図である図10Gに示すように、直径1.13μmを有する。本実施形態では、正方形格子および矩形グリッドは、XおよびY軸に対して45°で回転される。] 図10E 図10F 図10G
[0063] [0097]図10Hは、100μmの辺を有する第2正方形格子を示す。Iと示す点線で示す正方形による第2正方形格子の拡大部分を図10Iに示し、Jと示す点線で示す正方形による拡大部分を図10Jに示す。この第2正方形格子および図10E、図10Fによる第1正方形格子は、第2正方形格子はXおよびY軸に対し整列される以外は同じ仕様を有する。] 図10E 図10F 図10H 図10I 図10J
[0064] [0098]図10Kは、100μmの辺を有する第3正方形格子を示す。Lと示す点線で示す正方形による第3正方形格子の拡大部分を図10Lに示す。この格子は、両方向に1.41μmのピッチを有する矩形グリッドに配置された複数の矩形ピンホールを含む。これらのピンホールは、図10Lに点線で示す矩形Mによる拡大図である図10Mに示すように、直径1.41μmを有する。本実施形態では、正方形格子および矩形グリッドは、XおよびY軸に対して45°で回転される。矩形ピンホールもXおよびY軸に対して45°で回転される。] 図10K 図10L 図10M
[0065] [0099]図10Nは、100μmの辺を有する第4正方形格子を示す。Oと示す点線で示す正方形による第4正方形格子の拡大部分を図10Oに示し、Pと示す点線で示す正方形による拡大部分を図10Pに示す。この第2正方形格子および図10K〜図10Mによる第1正方形格子は、第2正方形格子はXおよびY軸に対し整列される以外は同じ仕様を有する。矩形ホールは、XおよびY軸に対して45°で回転される。] 図10K 図10L 図10N 図10O 図10P 図11A
[0066] [0100]図11Aおよび図11Bは、EUV放射用の格子を製造する方法の一実施形態を示す。この方法では、図11Aに示すように平らな基板20が設けられる。基板20には、例えば2重層のスタックが設けられてよく、各2重層における2つの成分が各々のエッチング剤を有する。これらの2重層は、Cr、Si、およびMoの組み合わせ、または、基板を破壊しない限り他の材料から形成されてよい。各エッチングステップでは、基板は1度に1つの層がエッチングされ、それにより、正確な高さを有するパターンが基板の表面に形成できる。このようにすると、第1ロケーション21および第2ロケーション22を有するパターン付き基板が与えられうる。第1ロケーション21および第2ロケーション22は、相互に異なる高さを有する。] 図11A 図11B
[0067] [0101] 次に、EUV放射用のブラッグ(Bragg)リフレクタ30が、パターン付き基板に与えられる。ブラッグリフレクタ30は、複数の、例えば40から50の、好適な2重層35(例えばMo/Si層またはMo/Be層)を含む。2重層35は、EUV放射の波長の半分の厚さ、例えば7nmの厚さを有してよい。2重層35は、蒸着といった任意の好適な方法によって与えられうる。]
[0068] [0102]パターン付き基板20内の第1ロケーション21および第2ロケーション22によって形成される構造は、2重層35のスタック内へと広がり、EUVビームの偏向を与える。構造間の距離Dが、EUVビームの見掛け上の偏向角を決定する。]
[0069] [0103]図11Bは、格子の製作における更なる段階を示す。明確にするために、図11Aにおいて形成され示したパターンは図示しない。図11Bに示すように、2重層35のスタック30には、例えばリフレクタを酸化から保護するために保護層40が設けられうる。好適な保護層40はRuを含みうる。] 図11A 図11B
[0070] [0104] 次に、CrまたはTaNベースの材料といったEUV吸収材料からなる線50のパターンが、リソ電子ビーム(litho-e-beam)といった当該技術分野において周知である方法によって2重層35のスタック30に与えられる。]
[0071] [0105]図11Bに示すように、吸収線50の間に、反射線51が残る。図11Aに示すように、これらの反射線は、パターン付き基板内の第1ロケーション21の上方に広がる第1反射点31と、パターン付き基板内の第2ロケーション22の上方に広がる第2反射点32から形成される。] 図11A 図11B
[0072] [0106] 本例では、線のパターン内の点のサブパターンが、レベンソン型(alternating)位相シフトマスクを形成する。すなわち、第1点31および第2点32は、EUV放射に対して実質的に等しい反射を有する。]
[0073] [0107]反射点のパターンを提供する別の方法が、米国特許第6,645,679号に記載される。この中に記載されるように、2重層のスタックが、例えば低熱膨張材料(LTEM)からなる平らな基板上に配置される。基板は、酸窒化シリコン(SiON)材料であってよい。2重層のスタックが設けられた後、スタックにはヒートマスクが設けられる。次に、ヒートマスクは選択的にエッチングされてパターンが形成され、2重層のスタックはパターンに応じて選択的に熱処理される。このようにして、0度の位相シフトおよび高い反射率を有する第1スポットと、180度の位相シフトと比較的低い反射率を有する第2スポットのパターンがスタック上に形成される。]
[0074] [0108] 一実施形態では、次に、EUV吸収材料からなる線のパターンが、クラット多層構造(Crat the multilayer)といったようにパターンが付けられた2重層のスタックの表面に形成されうる。線のパターンは電子ビーム書込みによって与えられうる。このようにして、第1の、EUV吸収線が、第1高反射率スポットおよび第2低反射率スポットによって形成されるサブパターンを有する第2線と交互するにようにされた最終的なパターンが得られうる。必要である場合は、第2線には、EUV吸収ゾーンが設けられてもよい。このようにして、サブパターンによってもたらされる回折パターンを形作るための別の自由度が得られうる。]
[0075] [0109]図12は、一実施形態により得ることができる1つの格子を示す。図11Aおよび図11Bに対応する図12の部分は、100大きくした参照番号を有する。図12に示す格子は、低熱膨張材料からなる基板120を有する。第1多層構造リフレクタ136が、例えば、複数の、例えば40から50の、好適な2重層(例えばMo/Si層またはMo/Be層)を堆積することにより、基板120上に与えられうる。第1リフレクタ136には、組み合わせられたキャッピング/エッチストップ層138が設けられうる。エッチストップ層138上に第2リフレクタ137が与えられてよい。第2リフレクタ137には、組み合わせられたキャッピング/エッチストップ層139が設けられうる。エッチストップ層139上に、EUV吸収層が与えられうる。第2リフレクタ137および更なるエッチストップ層139によって形成されるスタックの実効厚さはλ/4である。第2リフレクタの2重層厚さは、スタックされたリフレクタ136、138、137、139の反射率および第1リフレクタ136、138単独の反射率に一致するように適合される。第2リフレクタ137およびアブゾーバ150は、周知の方法で選択的にエッチングして、例えば図8Bに示すような0度の位相シフトで反射する第1点132と、180度の位相シフトで反射する第2点131からなるパターンが得られる。最後に、吸収材料150を選択的にエッチングして、例えば図8Aに示すような線のパターンが得られる。] 図11A 図11B 図12 図8A 図8B
[0076] 図13は、格子201およびCCDディテクタ202の一実施形態の断面をより詳細に示す。格子201は、シリコンからなるウェーハ201Aを含む層状の構造として形成される。あるいは、シート金属またはSi3N4といったセラミック材料といった別の材料を用いてもよい。ウェーハは、少なくとも0.1mmの厚さを有する。実用的な目的から、ウェーハの厚さはせいぜい1cmである。本実施形態では、ウェーハの厚さは、0.675mmである。ウェーハ201Aには、Si3N4またはSiCといったセラミック材料またはチタンといった金属からなり、上限100nmの範囲内の厚さを有する剛性フォイル201Bが設けられる。ここでは、Si3N4であり50nmの厚さを有するフォイル201Bには、パターン付きアブゾーバ層201Cで覆われる。良好な吸収特性を有する、この層201Cのための材料はニッケルである。50nmという厚さは、十分な吸収を与える。しかし、図示する実施形態では、Crからなる層201Cが用いられる。この材料にパターン付けすることが容易だからである。層201Cは、十分な吸収を与えるべく120nmの厚さを有する。吸収層201Cが開口を有する場所では、膜201Bが貫通するようにエッチングされる(実際の穴)。チェッカーボードパターン、六角形開口を有するパターンのようにパターンには様々な選択肢が可能であるが、例えば図10Dに示すような円形ピンホール201Eのパターンが好適である。このパターンは、良好な熱伝達および良好な強度を有し、図14Cを参照して説明するように格子201の洗浄が容易であることにより特に好適である。基板201Aは、膜201Bのパターンと略一致するパターンを有し、それにより基板は、開口201E間の領域で膜201Bを機械的に支持し、膜とともに格子の剛性に寄与する。層状構造には、ルテニウム保護層201Dが設けられて、それにより層状構造の洗浄を可能にする。代替の材料は、Si3N4、Cr、およびTiNである。保護層201Dは、通常、5から10nmの範囲内、例えば7.5nmの厚さを有する。] 図10D 図13 図14C
[0077] 図14A−Cは、洗浄のために必要な努力に対する格子201の構造の結果を示す。] 図14A
[0078] 図14Cにおいて、図13における部分に対応する部分は同じ参照番号を有する。図14Aおよび図14Bにおいて、図13における部分に対応する部分は、300大きい参照番号を有する。] 図13 図14A 図14B 図14C
[0079] 図14Aは、閉じられたフォイル501Bを有する格子501を示す。図14Aに示すように、その使用時に格子の両面に炭素501Fが堆積する。この炭素堆積は、格子の透過性を減少し、それとともにその機能性を妨げてしまう。図2Bに示す洗浄方法を用いてよい。この洗浄方法では、格子は水素ラジカルH*に晒される。水素ラジカルH*は、堆積した炭素と反応し、反応生成物CxHxが気化する。このプロセスは、格子501の上面を洗浄するが、底面に堆積した炭素501Fはこの方法では除去されない。H*を用いて底面洗浄をするには、センサ内にH*源が必要となる。しかし、このような源では高熱生成が必然的に伴うので、H*源は冷却手段を導入しないで実装することができず、冷却手段とともに実装したならばディテクタの容積を実質的に増加してしまう。H*は、H2となるH*の高い再結合比を有するので、格子501の底面にはH*がほとんど到達しない。] 図14A 図2B
[0080] 図14Cは、本発明による格子201の一部を示す。開口201Eがあることによって、水素ラジカルは格子の両面に到達することができ、それにより、実質的に全ての堆積炭素が除去される。] 図14C
[0081] 図15Aは、理想的には正方形の開口201E(黒で示す)を有する格子201の平面図を概略的に示す。図15Bにより詳細に示すように、実際には、開口は、丸みを帯びた隅部を有する。点線で示す円201E内を参照されたい。図15Aおよび図15Bの格子は、丸みを帯びた隅部は大きいせん断力がかかる点を形成するので悪い力分布を有する。その一方で、この配置は、単純な電子ビーミング、すなわち、整形された電子ビーミングを可能にし、回転されたバージョンでゼルニケ(Zernike)オフセットを解決することができるので有利である。] 図15A 図15B
[0082] 図15Cは、格子301が円形の開口301Eを有する代替の配置を示す。これは、非常に滑らかな応力分布をもたらすので有利である。しかし、図15Aおよび図15Bに示す実施形態に比べて、この配置は、電子ビーミングによって製造することがより困難である。] 図15A 図15B 図15C
[0083] 格子201から10mmの距離Dにおいて、カメラ202が位置付けられる。図示する実施形態では、カメラは、プリント回路基板202Aに取り付けられたCMOSカメラチップ202Bを含む。格子201に面する側では、カメラチップ202Bには光ファイバ板が設けられる。光ファイバ板202Cはさらなる層の堆積を可能にし、そのさらなる層の堆積時にカメラ202Bを保護する。光ファイバ板202Cは、「垂直ファイバ」、すなわち、カメラチップ202Bの表面に垂直に配置されたファイバから構成されるので、結像能力にほとんど影響を与えない。光ファイバ板202C上に堆積される第1層は、発光材料からなる層202Dである。この層202Dは、UV放射を、カメラチップ202Bがそれに対して良好な感度を有する波長に変換する。発光材料は、例えば、YAG:CeのP43である。層202Dは、50nmの厚さを有し、スペクトル純度フィルタとして機能するジルコニウム層202Eで覆われる。スペクトル純度フィルタとして作用する任意の他の材料も好適であるが、ZrまたはSiからなる層が好適である。非EUV波長の必要な抑制に依存して、層202Eの厚さは、10と100nmの間で変動しうる。10nm未満の厚さでは、一般に、非EUV波長の抑制が低すぎ、100nm超の厚さを有する層では一般に、EUV波長範囲における放射を過度に抑制してしまう。層202A〜202Eによって形成されるスタックには、耐洗浄(cleaning-resilience)層としてルテニウム層202Fが設けられる。通常は、この層は5から10nmの範囲の厚さを有する。この層は真空適合性であるべきであり、したがって、低ガス放出特性を有すべきであり、またさらに比較的低い吸収を有すべきである。ルテニウム以外に、TiNおよびCrNといった他の材料をこの層に用いてもよい。]
[0084] [00110] 特許請求の範囲において、「含む」という用語は、他の要素またはステップを排除するものではなく、また、不定冠詞で示す用語もそれが複数存在することを排除するものではない。単一のコンポーネントまたは他のユニットが請求項に記載する幾つかの事項の機能を実現しうる。特定の尺度が相互に異なる請求項に記載されるという単なる事実が、これらの尺度の組み合わせを有利に用いることができないことを示すものではない。請求項に示す任意の参照符号は、範囲を制限するものと解釈されるべきではない。]
权利要求:

請求項1
EUV放射用の格子であって、複数の反射線を含み、各反射線は、互いの間に配置される複数の第1反射点および複数の第2の反射点を含み、前記第1反射点および前記第2反射点は、180±10度(mod 360度)の相互位相差でEUV放射を反射する、格子。
請求項2
前記反射線内の前記第1反射点および前記第2反射点は、吸収部分によって分けられる、請求項1に記載の格子。
請求項3
前記第1反射点および前記第2反射点は、前記反射線内の領域を完全に埋める、請求項1に記載の格子。
請求項4
前記第1反射点および/または前記第2反射点の直径は、50nmと150nmの間である、請求項1に記載の格子。
請求項5
前記第1反射点および/または前記第2反射点の直径は、70nmと120nmの間である、請求項4に記載の格子。
請求項6
前記第1反射点および前記第2反射点は、各線内でランダムパターンに配置される、請求項1に記載の格子。
請求項7
前記第1反射点および前記第2反射点は、各線内で規則正しいパターンに配置される、請求項1に記載の格子。
請求項8
前記複数の反射線は、2つの直交方向に配置される、請求項1に記載の格子。
請求項9
前記複数の反射線は、チェッカーボード格子として配置される、請求項1に記載の格子。
請求項10
前記複数の反射線の各々は、1μmと10μmの範囲内の幅を有する、請求項1に記載の格子。
請求項11
互いの間に広がり、相互に異なる高さを有する第1ロケーションおよび第2ロケーションを有するパターン付き基板と、前記パターン付き基板に前記EUV放射用のブラッグリフレクタを形成する多層構造であって、前記基板における第1ロケーションおよび前記第2ロケーションの前記パターンは、前記第1反射点および前記第2反射点として、それぞれ、前記ブラッグリフレクタの表面へと広がる、多層構造と、前記多層構造の前記表面により形成される反射線の範囲を定める、前記多層構造におけるEUV吸収材料から形成される線のパターンと、をさらに含む、請求項1に記載の格子。
請求項12
基板と、前記基板上の第1多層構造リフレクタと、前記第1多層構造リフレクタ上のパターン付き第2多層構造リフレクタであって、前記第1多層構造リフレクタおよび前記第2多層構造リフレクタは反射表面を形成する、第2多層構造リフレクタと、前記表面に形成される反射線のパターンであって、前記反射線は前記表面における吸収材料の線によって分けられる、反射線のパターンと、をさらに含み、前記第1反射点は、前記第2多層構造リフレクタにより形成され、前記第2反射点は、前記第1多層構造リフレクタにより形成される、請求項1に記載の格子。
請求項13
放射源からの電磁放射をオブジェクト面に誘導して前記オブジェクト面を照射する結像システムと、前記オブジェクト面内に位置決めされた第1格子であって、複数の反射線を含み、各反射線は、複数の第1反射点および互いに間に配置される複数の第2反射点を含み、前記第1反射点および前記第2反射点は、180±10度(mod 360度)の相互位相差でEUV放射を反射する、第1格子と、前記第1格子のイメージを焦点面上に投影する投影光学システムと、前記焦点面における第2格子と、前記第2格子により生成されたフリンジパターンを受けるディテクタと、を含む波面測定システム。
請求項14
前記第1反射点および前記第2反射点は、前記投影光学システムの開口数をオーバーフィルする照明を生成する、請求項13に記載のシステム。
請求項15
前記第1反射点および前記第2反射点は、前記放射源によって引き起こされる異常のない照明を生成する、請求項13に記載のシステム。
請求項16
前記第1格子の前記複数の反射線は、前記フリンジパターンの強度および可視性を最大限にするように配置される、請求項13に記載のシステム。
請求項17
前記第1格子の前記複数の線は、前記第2格子に対して45度に向けられる、請求項13に記載のシステム。
請求項18
前記放射源は極端紫外線(EUV)源である、請求項13に記載のシステム。
請求項19
前記第1格子はレチクルステージ上に取り付けられる、請求項13に記載のシステム。
請求項20
前記第2格子はウェーハステージ上に取り付けられる、請求項13に記載のシステム。
請求項21
EUV放射用の格子を製造する方法であって、互いの間に広がり、相互に異なる高さを有する第1ロケーションおよび第2ロケーションを有するパターン付き基板を設けることと、前記パターン付き基板に前記EUV放射用のブラッグリフレクタを形成する多層構造を堆積することと、前記多層構造にEUV吸収材料から形成される線のパターンを与えることと、を含む方法。
請求項22
EUV放射用の格子を製造する方法であって、基板を設けることと、前記基板上に第1多層構造リフレクタを設けることと、前記第1多層構造リフレクタ上に第1の組み合わされたキャッピング/エッチストップ層を設けることと、前記第1の組み合わされたキャッピング/エッチストップ層上に第2多層構造リフレクタを設けることと、前記第2多層構造リフレクタ上に第2の組み合わされたキャッピング/エッチストップ層を設けることと、EUV吸収材料の層を与えることと、0度の位相シフトで反射する第1点と、360度を法として180度±10度の相互位相差で反射する第2点のパターンを得るために前記第2多層構造リフレクタを選択的にエッチングすることと、反射線のパターンを得るために前記吸収材料の層を選択的にエッチングすることと、を含む方法。
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